世界的に見ても火山が多い日本。
浅間山はその中でも代表的な活火山と言えるでしょう。
今回は浅間山についてお話していきます。
浅間山とは
山の詳細
浅間山は群馬県と長野県の境に位置する標高2,568mの山です。
現在でも活動している活火山であり、最近でも噴煙や小規模な噴火が発生しています。
そのため浅間山のもっとも標高が高いピークは入山規制により到達することはできず、代わりに周囲のピークを目指すのが一般的な登山コースとなります。
一般的に目指すピークは前掛山と黒斑山があります。
前掛山は雄大な火山の雰囲気漂う山です。
山頂まで続く遮るものない稜線は見事そのものです。
黒斑山は花の百名山であり、行程の短いコースが多い事から初心者にも人気の山です。
初心者向けの雪山としても人気です。
噴火警戒レベルについて
日本では、火山噴火による災害を軽減するため、火山活動に応じて気象庁から5段階の”噴火警戒レベル”が発令されます。
浅間山は活火山であり、噴火警戒レベルによって入山規制がかかります。
警戒レベル1・・・前掛山まで登山可能
警戒レベル2・・・黒斑山、小浅間山、石幕山まで登山可能(前掛山は不可)
警戒レベル3・・・浅間山火山博物館まで可能(登山はほぼ不可能)
警戒レベル4~5・・・居住地に避難勧告が発令されるため、登山どころではない
浅間山登山モデルプラン
前掛山
- 登山口 浅間山荘登山口
- アクセス 浅間山荘登山者用駐車場(駐車料金 日帰り500円、前泊の場合1000円)
- 所要日数 日帰り
- コースタイム 8時間ほど
- 主要コース
浅間山荘登山口 (135分)→ 火山館 (10分)→ 湯の平分岐 (20分)→ 賽の河原 (60分)→ 標高2421m地点 (30分)→ 前掛山山頂 (20分)→ 標高2421m地点 (50分)→ 賽の河原 (20分)→ 湯の平分岐 (10分)→ 湯の平分岐 (110分)→ 浅間山荘登山口
駐車場である浅間山荘では日帰り500円、前泊1000円の駐車料金がかかります。
係りの方が集金に回ってくるので支払いをしましょう。
登山口から火山館までは樹林帯が続きますが、所々展望のよい場所や、これぞ火山というような硫黄臭が漂う場所もあります。
途中にある火山館は無料の休憩所となっており、水場やトイレ、ベンチなどがあるので休憩ポイントにするとよいでしょう。
湯の平分岐と賽の河原は黒斑山へ続く道への分岐となっていますので、ここから黒斑山を目指すコースもあります。
賽の河原を通過すると樹林帯を完全に抜け、一気に岩でゴツゴツした火山の雰囲気となります。
私は9月に行ったのですが、地面から生えている草が紅葉していました。
雄大な火山の雰囲気とオレンジに染まる紅葉、ひらけた展望・・・完全に異世界でした。
賽の河原から標高2421m地点の間は急登が続きます。
それを超えると、山頂までは稜線歩きです。
遮るものなく山頂まで続く一本道・・・とんでもなく素晴らしいです。
ただ、遮るものがない分強風を直に受けることになりますので、飛ばされないように、そして防寒にも気を付けてください。
下山後、浅間山荘は温泉がありますのでそのまま入って帰ることもできます。
車やバスに乗る前に温泉に入れることはなかなかありませんので、時間があれば入っていくと良いでしょう。
※前掛山は山頂までは噴火警戒レベル1の時しか行くことができません。
前掛山登山する場合、事前に噴火警戒レベルをチェックしておきましょう。
黒斑山
- 登山口 車坂峠
- アクセス 高峰高原ビジターセンター(無料)
- 所要日数 日帰り
- コースタイム 3時間半ほど
- 主要コース
車坂峠 (15分)→ 車坂山 (60分)→ 槍ヶ鞘 (10分)→ トーミの頭 (30分)→ 黒斑山山頂 (20分)→ トーミの頭 (65分)→ 車坂峠
駐車場の高峰高原ビジターセンターは無料で駐車できます。
途中のトーミの頭では浅間山を真正面にドーンと見ることができ、人気スポットとなっています。
冬になると浅間山の山頂あたりのみ雪が被り、麓は山肌が見えて黒いのでガトーショコラと呼ばれたりしています。
気軽に浅間山を楽しみたいのであれば黒斑山を選ぶと良いでしょう。
※黒斑山は噴火警戒レベル1または2の時しか行くことができません。
黒斑山登山する場合、事前に噴火警戒レベルをチェックしておきましょう。
浅間山で撮った写真
登山口付近の鳥居
紅葉のナナカマド
賽の河原を超えた展望
連なる山々
浅間山 火口
2421m地点から前掛山山頂
前掛山山頂へ続く稜線
前掛山山頂
前掛山山頂から稜線を眺める
終わりに
浅間山は独立した単一峰の活火山であり、アルプスなどとはまた違った雰囲気を楽しめます。
黒斑山のような初心者向けの山もありますので、気軽に火山の雰囲気を楽しむこともできます。
ただ噴火警戒レベルを気にしなければならないこと、警戒レベルが低くても噴火の可能性はゼロではないので、細心の注意を払って計画を立てましょう。
それでは!
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