登山に関するマンガ、本、映画16選【お家でも山を感じよう】

登山

雨などで登山できない休日って何したらいいんだろうってなりますよね?(笑)

天候不良や外出規制などでやむなく登山を断念しなければならない休日も多々あると思います。

そんな時にでも家で楽しめる、私がオススメする登山に関わるマンガ、本、映画を紹介していきます。




マンガ

・山と食欲と私
・岳
・孤高の人
・山を渡る
・ゆるキャン△

山と食欲と私

【著者】信濃川日出雄

自称「単独登山女子」である27歳会社員の日々野鮎美が、関東近郊の山から全国各地の山をソロだったりグループだったりで登山する話です。

メインテーマのひとつに”山ごはん”があり、各話ごとに山ごはんを作って食べるシーンがあり、それが魅力以外の何物でもありません。

私もたまに山と食欲と私で登場した山ごはんを作ることあります。

今でこそ山ごはん関連の本はたくさん出ていますが、そのブームの発端となったのは山と食欲と私と言っても過言ではないと思います。

 

【著者】石塚真一

山岳救助ボランティアの島崎三歩が山で起こる事故の救助活動を通して人とふれあっていく話です。

もちろん救助で助かる人の話が多いですが、中には助からずに亡くなってしまう人の話や酷な救助方法をしなければならないなど、山岳救助のリアルを描写しています。

山の魅力がある一方で怖さもあるということを教えてくれるマンガです。


孤高の人

【著者】坂本眞一
【原作】鍋田吉郎
【原案】新田次郎

孤独な少年である森文太郎が転校先の高校でクライミングに出会い、それがきっかけで山にのめりこんでいく。

孤独を愛し山にも単独で登りたがるも、数々の出会いや別れを通して心情の変化が表れていくヒューマンストーリー。

小説の”孤高の人”を原案にしたマンガです。

小説とは全く違う話となっていますが、山の過酷でリアルな描写や文太郎の心情の変化など、マンガならではの面白さがあります。


山を渡る 三多摩大岳部録

【著者】空木哲生

部員が集まらず存続危機の三多摩大学山岳部の元に、登山どころか運動もほとんどしたことがない3人の新入部員が入部。

登山道具を揃えるところから色々な山への登山、さらには既存の部員たちによるクライミングまで幅広く活動します。

登山道具の揃え方や山の歩き方など、それぞれ説明がされています。

これから登山を始めようという人が読めば為になる情報が多いです。

また大学の山岳部を題材にしており、その内情を垣間見れるのもおもしろいですね。

もちろん登山している人が読んでもおもしろいです!


ゆるキャン△

【著者】あfろ

山梨県に住む女子高生たちが各地でゆるくキャンプを楽しむ話。

女子高生ということで資金はお小遣いとバイト代しかないが、創意工夫をしてできる範囲で、それでも最高に楽しいキャンプをしています。

登山のマンガではありませんが、登山好きならきっとキャンプも好きでしょう(笑)

それにキャンプ場は登山と関わりが深く、ゆるキャン△で登場する達磨山キャンプ場や高ボッチ高原も心地の良い登山ができる場所なので、登山とキャンプとセットで楽しみたい人はぜひ読んでみて下さい!

・孤高の人
・山女日記
・八月の六日間
・山小屋ガールの癒されない日々 (著:吉玉サキ)
・黒部源流山小屋暮らし (著:やまとけいこ)
・山岳王 望月将悟 (著:松田珠子)

孤高の人

【著者】新田次郎

明治~大正時代にかけて活躍した登山家、加藤文太郎の生涯を描いた作品。

グループ登山が当たり前とされている当時の登山事情の中で、それでも加藤文太郎は単独行にこだわり数々の山を1人で踏破していった。

孤高の人は文庫本で上下巻ある長編小説ですが、その壮絶さに目が離せず、一気に読んでしまいました。

当時の登山事情や加藤文太郎の登山での数々の偉業、そして環境や心情の変化が描かれた名作です。

山女日記

【著者】湊かなえ

結婚への迷い、過去の栄光、姉への劣等感・・・。

日常でのもやもやを抱えた女性たちが山へ登り、考えたり山での出来事を通してもやもやを解消したり、しなかったり。

ひとつの章でひとつの山に登り、そこで色々な思いを馳せていく短編集です。

日常的にありそうな状況を山の描写と共に表現しているので、登場人物に感情移入しながら読んでいました。

2016年発行の比較的新しい小説であり、昔の小説に比べて事故や死亡などの描写がないので気軽に読むことができます。

八月の六日間

【著者】北村薫

雑誌の副編集長をしている40代の女性が休日など仕事の合間を縫って趣味の登山をする話。

忙しい仕事や日々の出来事に疲弊することもあるけど、山へ登り自然を感じることで自分を癒していく。

単独で長期縦走して、そこでの出来事や出会いと別れなど、日常と山での描写が心地よいです。

山の雰囲気想像できる描写で、読むとすごく山に行きたくなります(笑)

こちらも先ほどした山女日記と同様、すごい登山家ではなく日常的な登山する方を題材としているので感情移入しやすく読みやすかったです。


山小屋ガールの癒されない日々

【著者】吉玉サキ

10年間山小屋で働いた著者の女性が山小屋での仕事や生活について綴ったエッセイです。

山小屋での仕事って何するの?食事は?お風呂は?休日は?

などなど、山小屋の実態を垣間見れる作品です。

私も山小屋に宿泊するようになってから山小屋で働く人の生活が気になっていましたが、この本を読んで少し知ることができたのと、読んでから山小屋に宿泊すると新たな発見があってよりおもしろいです。

人によると思いますが、私は山小屋で働いてみたくなりました(笑)


黒部源流山小屋暮らし

【著者】やまとけいこ

黒部源流山小屋暮らしも先ほどの山小屋ガールの癒されない日々と同様、山小屋での生活を描写したエッセイです。

こちらはそれに加えて、北アルプス黒部源流の薬師沢小屋という山小屋であり、黒部のことや近くの雲ノ平のことなど、その場所に着目しているので後立山連峰や雲ノ平などに登山する予定がある人には特におすすめです。

山岳王 望月将悟

【著者】松田珠子

富山の海岸から日本アルプスの山々を超えて静岡の海岸までおよそ400㎞をかけるレース、TJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)。

その4連覇覇者であり、その他にも数々の功績を挙げている伝説のトレイルランナー、望月将悟の生い立ちを描いたエッセイです。

TJARとか、なんでそんな過酷なレースあるの?って思ってしまいますが、それに出場している人のドキュメンタリーとか見るとその意志やすごさに泣けますね・・・。

そのような功績を持ちながら、本職は消防士で山岳救助隊員として人々を救助しています。

そんな強さとやさしさを兼ね備えた男のこれまでとこれからを綴ったエッセイ、読んでいてとてもワクワクします!


映画

・剱岳 点の記
・MERU
・ロング・トレイル!
・リトル・フォレスト(夏・秋/冬・春)
・キャスト・アウェイ

剱岳 点の記

【監督】
木村大作
【キャスト】
浅野忠信
香川照之
宮崎あおい
仲村トオル
松田龍平

明治時代、未踏の地であった剱岳に登頂し測量して地図を埋めるべく、三方本部陸地測量部の柴崎芳太郎(浅野忠信)に軍より命令が下った。

山案内人の宇治長次郎(香川照之)に協力を依頼し、剱岳の登頂を目指す。

その一方で日本山岳会の小島烏水(仲村トオル)も剱岳の登頂に挑んでおり、初登頂争いが繰り広げられる。

今でこそ剱岳の登山ルートは確立していて登山経験があれば登ることができますが、当時は登頂できない未踏の山と言われており、映画でも嵐や雪、難所に阻まれ中々登ることができずその険しさが突き付けられます。

山の景色や厳しさ、雄大さなど山の魅力が詰まった映画です。

 

山にハマった人や北アルプスによく行く人はハマると思います!

MERU

【監督】
ジミー・チン
エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ
【キャスト】
コンラッド・アンカー
ジミー・チン
レナン・オズターク

インドに位置する、ヒマラヤ・メルー峰のシャークス・フィン初登頂へのドキュメンタリー映画です。

6,500mもの高度を誇り、その難易度から”世界一の壁”とも言われている。

3人のパーティーで登っていくのですが、その内2人はエベレストにも登頂したことがある熟練者。

にもかかわらず2回もの登頂失敗をし、さらにはアタック準備期間に別の仕事でスキーの事故や雪崩に巻き込まれるなど、不安要素が募る。

それでもメルー峰に取りつかれ、「山に登らなければ自分が自分じゃなくなる」と言って登頂を目指していく。

3人の生き様を描いた感動作です。

断崖にテントを吊るして寝泊まりするなど、正気かと思います(笑)
正直、住む世界が違うなとは思いましたが、メルー峰という目標に向かっての努力とチームワーク、そして登らなければならないという意地。
その生きざまに感動しました。


 ロング・トレイル!

【監督】
ケン・クワピス
【キャスト】
ロバート・レッドフォード
ニック・ノルティ

紀行作家であるビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)は高齢になってイギリスから故郷のアメリカへ移り住み、妻と共にセミリタイアのような穏やかな生活を送っている。

一方でどことなく物足りなさを感じていたところに、”アパランチアン・トレイル”という総距離3,500㎞の自然道を踏破したいと思うようになる。

妻との約束で共にトレイルをする相棒を探し、40年来の旧友スティーブン・カッツ(ニック・ノルティ)と共に旅をしていくことになる。

無謀とも思える旅ですが、その中での体験や出会い、そして2人の友情など、老後にこんな体験できたらなと思ってしまいます。

笑いあり感動ありの、ほっこりする映画です。

 

ネタバレになるので言いませんが、最後の結末はすごく好きでした!

リトル・フォレスト(夏・秋/春・冬)

【監督】
森淳一
【キャスト】
橋本愛
登山の映画ではありませんが、紹介しておきます。
都会から田舎の実家に帰ってきて一人暮らしをしているいち子(橋本愛)が自給自足などで採れた食材を使って料理をしていく話です。

登山とはかけ離れていますが、自然な暮らしというところで似てるかなと(笑)
ただただ好きな映画なのでご了承ください(笑)

季節ごとに話が分かれており、夏・秋で1枚、冬・春で1枚のDVDとなっています。
いち子(橋本愛)が作る料理がとにかくおいしそうでお腹を鳴らしながら見ることになるかと思います。
それに加え映画自体の静かな感じや古民家のような家など、雰囲気がとにかく良いです。

くるみごはんのおにぎりなど、登山に持っていけそうなものもありますよ!



キャスト・アウェイ

【監督】
ロバート・ゼメキス
【キャスト】
トム・ハンクス
こちらも登山映画ではありませんが、悪しからず(笑)
トム・ハンクス主演の映画で、チャック・ノーランド(トム・ハンクス)が無人島に遭難してしまい、救助を待ちつつ4年もの間そこで生活していく話です。
島にあるものや漂流してきたありとあらゆるものを使って食材や水を得て生き延びていきます。
特に印象的なのは漂流してきたバレーボールに顔を描き、(一方的な)話し相手として4年間も共に過ごしていたことです。

ウィルソンとの別れは泣けましたね・・・。

最終的にはチャック(トム・ハンクス)は救助され助かるのですが、元の生活で人々が食材を無駄にしていることなど、遭難前は気にならなかったことが目についてしまいます。

登山でも食材や水は限られているから無駄にしない、使えるものは使うなどの考え方があるので、登山に通じるところがあると思いました。

終わりに

このほかにも登山に関わるマンガ、本、映画は見てはいますが、特におすすめのものを紹介しました。

中には実際の登山で役に立つ知識を身に付けることができるものもあります。

山と食欲と私の山ごはんなんてまさにそう!

現代ではわざわざ買いに行かなくてもサブスクがあるのでスマホひとつでも見れてしまうから便利ですよね。

時間のある時にぜひ見てみて下さい!

それでは!




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コメント

  1. yamaneko より:

    多くの方が誤解されていますが、「孤高の人」は加藤文太郎をモデルにした完全な小説です。特に最後の遭難の描写やパートナーの人物像は全くの創作です。2人とも亡くなったので、遭難の過程は誰にもわかりませんし、小説ではパートナーは完全に悪者ですが、実際は信頼出来る良きパートナーだったようです。

  2. より:

    夢枕獏さんの神々の山脈も入れて欲しいなぁ。

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