【氷の池の上を歩く】雪の天狗岳、白駒池 登山レポート【高見石小屋泊】

登山

初級~中級の雪山に登りたい。

山小屋に泊まりたい。

夕日、朝日を見たい。

凍った池の上歩きたい。

雪の天狗岳、白駒池登山にて全て叶えてきたので、今回その記録についてお話していきます。




天狗岳、白駒池の詳細

天狗岳の詳細

天狗岳は北八ヶ岳と呼ばれる、八ヶ岳の北部に位置します。
西天狗岳と東天狗岳の2つのピークを有しており、標高は西天狗岳が2,646m、東天狗岳が2,640mです。
深い森林や山頂付近の雄大な姿はもちろん、周囲の山への縦走や素敵な山小屋、白駒池をはじめとする池があったりと、見どころ満載です。
日本二百名山のにも数えられており、非常に人気の山です。

白駒池の詳細

白駒池は北八ヶ岳の麓、原生林の中に広がります。
標高2,115mであり、日本一標高が高い場所に位置する池です。
池の周囲は深い森林と何百種類もある美しい苔で、散歩しているといたる所に目を奪われてしまいます。
湖畔には白駒荘や青苔荘といった山小屋があり、泊まりで楽しんだり小屋そのものを楽しむこともできます。

高見石小屋の詳細

高見石小屋は白駒池からおよそ40分ほど歩いた先にある山小屋です。
”星とランプの高見石小屋”とキャッチフレーズが付けられています。
その名の通り小屋内はたくさんのランプが吊るされており、ぼんやりとした薄明りとどこか懐かしい雰囲気に心落ち着きます。
寝室には寝ながら星空を見ることができる天井の窓があり、また山小屋のスタッフさんが夕食後に星空についての話をしてくれたりと星空鑑賞をより楽しむ工夫をされています。
高見石小屋といえば、名物5色揚げパンが有名です。
ココア、抹茶、黒ゴマ、きな粉、チーズと5種類の味がありますが、どれを食べてもおいしいので、高見石小屋に行く際はぜひ注文してみて下さい(売り切れの可能性あり)。

雪の天狗岳、白駒池 登山記録

  • 登山口 渋ノ湯登山口
  • アクセス 渋の湯登山口駐車場 (1日1,000円) ※バス停あり
  • 所要日数 1泊2日
  • 時期 2022年1月15、16日
  • 標準コースタイム
    1日目:5時間半 2日目:2時間半
  • 実際にかかった時間
    1日目:7時間46分(休憩2時間3分)
    2日目:5時間(休憩&白駒池氷上遊びで2時間程)
  • 登山ルート
    1日目:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→高見石小屋(宿泊)
    2日目:高見石小屋→白駒池→高見石小屋→渋ノ湯

※マップ、コースタイムはYAMAPより引用。

 

登山口である渋ノ湯から黒百合ヒュッテまでは緩やかに登り続けます。
森林の中を歩き続けるので風は弱いですが、その時は気温が低かったのか手足が冷えて痛かったです。
黒百合ヒュッテには9時半ごろ到着しました。
この場所で昼食をとる予定でしたが、あまりに早すぎたので先に天狗岳山頂へ登り、もう一度黒百合ヒュッテに寄ることにしました。

黒百合ヒュッテから天狗岳まではそれまでの森林とはゴロっと変わり、開けた道を歩くことになります。
展望が良くて気分が上がるところではありますが、雪山では開けた場所は風が強くなって寒さを感じやすくなる場合があります。
幸い風はそれほど強くなく、展望を存分に楽しむことができました。
山頂までは急な登りになり、雪もあるので気を付けながら登ります。
そして山頂へ。
北アルプスや中央アルプス、八ヶ岳、浅間山と周囲の山々が雪をかぶり、壮大な景色を一望できました。

計画では西天狗岳まで行くつもりでしたが、寒さで気力がなくなり断念。
東天狗岳で満足できたので引き返すことに。
個人的に、雪山は下りのほうが滑りそうで怖いです。
登りの時より気を引き締めながら歩き、黒百合ヒュッテへ到着。
ヒュッテのランチを注文し、屋内で食べることができました。
黒百合ヒュッテといえばビーフシチューが有名ですが、食べたことがあるので生姜焼き丼を注文。
これがまた美味しい。
味噌汁も付いており、冷え切った体に沁みわたります・・・。

昼食後は中山を経由して高見石小屋へ。
この中山がものすごくよかったです。
木々や地面の雪が風に煽られて不思議な姿になっていたり、展望もよく見とれてしまいました。

中山を堪能した後は高見石小屋へ。
黒百合ヒュッテから高見石小屋までの道はそれほど大変ではなく歩きやすかったです。
高見石小屋は天井にランプがたくさん吊るされていたり暖炉があったりこたつがあったりと趣がありながらどこか懐かしく、素敵な雰囲気です。


フリードリンクが何種類か用意されていたり、ご飯がおいしかったりと至れり尽くせりでした。


ちなみに夕食は五穀米、野菜、チキンソテー、エビフライ、クラムチャウダー、デザートにチョコケーキ。
しあわせすぎです。
しかも五穀米、野菜、クラムチャウダーはおかわりし放題。
ほんとにいいんですか?といった感じです(笑)

朝食はパン、ワンプレート、ヨーグルトでした。

その他、夕食後に冬の星座についての講座をしてくれたり、夕焼けが素晴らしかったりと素敵な思い出しかありません。

2日目は高見石小屋から白駒池に向かいました。
雪に覆われた苔の森を歩くこと約1時間、白駒池に到着します。
白駒池、完全に凍っていました。
池の上歩けます。
感動。


ひとしきり遊んだ後、白駒荘でカフェタイム。
注文したものはコーヒーとケーキのセット。
ケーキはほおずきのレアチーズケーキ。
2018年に建てられた新館は山小屋とは思えないほどキレイで、凍った白駒池を眺めながらの優雅な時間でした。

その後は高見石小屋を経由して下山です。
もう一度高見石小屋に寄り、名物の揚げパンを注文。
どんだけ食べるんだろうか(笑)

揚げパンを食べた後は無事に下山しました。

雪の天狗岳、白駒池登山 写真

終わりに

雪山の人気スポットとして知られる天狗岳ですが、今回登山してみてその通りだなと感じました。
絶景、森林の静寂、山小屋、すべて楽しめます。
北八ヶ岳、特に今回行ったエリアの山小屋はすべてオシャレで人気があるのもうなずけます。
白駒池もすばらしく、池の上を歩けるなんて冬の季節しかありえないので貴重な体験だと感じました。

今回は天狗岳、白駒池、高見石小屋と盛りだくさんでしたが、それぞれ単体で行っても楽しめますので、時間と体力と相談しながら計画を立てると良いでしょう。
人気で人が多いため、トレースが多いのも安心できるポイントです。
とはいえ雪山登山。
事故が起こる可能性も十分ありますので、登る場合は油断せずに楽しんでください!

それでは!




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