笠ヶ岳1泊2日テント泊 登山記録

登山

2022年7月に笠ヶ岳に登りました。

キツすぎる急登と名高い笠新道。
他の北アルプスの山を登っている時にひと際目立つ笠ヶ岳。
その景色や実態はいかに。

ということで今回は笠ヶ岳についてお話していきます。




笠ヶ岳とは

笠ヶ岳とは北アルプスに位置する、標高2,898mの山です。

日本百名山のひとつであり、山頂からは穂高連邦を始めとした北アルプスの山々の絶景が拝めます。

周りには穂高連邦や槍ヶ岳、双六岳、燕岳など人気の山が並ぶ中、静かな山行を楽しめる穴場な山とも言えそうです。

笠ヶ岳へのアクセスについて

笠ヶ岳は新穂高温泉登山口から登るのが最もメジャーです。

新穂高温泉からは笠ヶ岳の他に双六岳や槍ヶ岳、西穂高岳など様々な山へ登る登山口でもあります。

駐車場は数多くありますがハイシーズンになるとその多くが満車になる可能性がありますので、車で行く場合は早めの到着をすべきでしょう。

参考:奥飛騨温泉郷観光協会 新穂高駐車場マップのご案内

コロナ前の2019年8月に新穂高に行ったときは夜中3時ぐらいの時点で登山口付近の駐車場(P1~4)はすでに満車で、離れた駐車場(P6)に駐車しました。

新穂高温泉 アクセス
【公共交通機関の場合】
平湯バスターミナルまで行き、そこからバスで新穂高温泉まで
運賃(平湯~新穂高) 片道910円
【車の場合】
新穂高温泉駐車場へ駐車(有料、無料共に有り)
参考:ホテル穂高 交通アクセス
濃飛バス 高山・新穂高・平湯温泉~松本線
濃飛バス 高山・平湯温泉~新穂高

笠新道は日本三大急登よりキツイ!?

新穂高から笠ヶ岳山頂まで、笠新道と呼ばれる道を登っていくことになります。

この笠新道、非常にキツイ急登ということで有名です。

実際登ってみて、ものすごく疲れました・・・。

それもそのはず。

日本三大急登の最難関、甲斐駒ヶ岳黒戸尾根と比較して見てみましょう。

【甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根コース】
・距離 21㎞
・累積標高差 2,200m
【笠ヶ岳 笠新道経由コース】
・距離 24㎞
・累積標高差 2,300m
見て分かる通り、あの黒戸尾根より大変だということが分かりますね。
それだけキツイ急登なので、心して登りましょう。

実際は岩場や鎖場がない分、難易度的には笠ヶ岳より甲斐駒ヶ岳黒戸尾根のほうが高いです。

が、体力的には笠ヶ岳のほうが大変だったかなというイメージです。
※個人的意見。

笠ヶ岳 登山記録

・登山口 新穂高温泉
・アクセス 新穂高温泉無料駐車場 MAP
・所要日数 1泊2日
・宿泊地 笠ヶ岳山荘テント場(テント泊)
・時期 2022年7月9~10日
・かかった時間
1日目 9時間30分
2日目 8時間

YAMAPより引用

YAMAPより引用

1日目は朝の6時ごろに新穂高温泉駐車場に到着。

それなりに埋まってはいましたが、運よく無料の駐車場に停めることができました。

おそらく山開きより少し早いのと天気予報が若干怪しかったからだと思います。
シーズン真っ只中の晴れの日では6時だと満車な気がします。

新穂高温泉

穂高、槍、笠、双六など名立たる山々の玄関口

ゲートを超えると林道へ

新穂高温泉から林道を1時間弱歩くと笠新道と双六方面の分岐点があります。

水場があるので心配な人はここで補給しておきましょう。

笠新道のスタート地点。

ここからが本番です。

これ以降は笠ヶ岳山荘まで水場ありません。

笠と双六の分岐点。鬼の笠新道スタート。

 

水場で給水。

笠新道は本当にひたすら登りです。

途中で穂高連邦が見えたりひらけた場所に出るなどのご褒美はありますが、まぁキツいですね・・・。

穂高連邦

森林を抜けてひらけた場所へ。

笠新道に入ってからおよそ5時間程経過したところでやっとキツい登りが終わって稜線に出ました。

稜線からは北アルプスの山々の雄大な姿が拝めます。

稜線からの笠ヶ岳山頂

逆側には双六岳や黒部五郎岳も

登ってきた道を振り返る

稜線を歩いていると雲が上がってきます・・・。

ただ雲が迫ってくるのは一部の方向だけで、逆側は景色が見えてました。

歩いてきた道。雲が迫ってきた・・・。

稜線の途中から、またもや登り坂があります。

勘弁してくれ・・・。

坂の途中に笠ヶ岳山荘のテント場があります(テン場は平坦)。

テントを設営し荷物を置いて山頂へ向かいます。

 

笠ヶ岳山荘テント場からの穂高連邦

エールが贈られる。山頂までもう少し登りますからね(笑)

笠ヶ岳山荘

笠ヶ岳山荘の望遠鏡。槍ヶ岳が間近に見れます。

山荘から15分程で笠ヶ岳山頂に到着しました。

雲はあるものの山々の姿を見ることができ、大満足です。

笠ヶ岳山頂

山頂から穂高連邦

槍ヶ岳も若干見えました

テント場まで下りて、この日は終了です。

と思いきやまだ終わりませんでした。

夜中に大雨と強い風に煽られてテントが吹っ飛ばされるかと思いました・・・。

テントの性能が高くて事なきを得ましたが、浸水や半倒壊の被害がある人もいました。

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その後雨風が止み、無事に就寝。

2日目は終始曇りでした。

1日目晴れたから全然良し!

1日目にスルーした抜戸岳に登頂し、下山道へ。

途中で雷鳥にも出会えました。

抜戸岳。ガスで展望は無し。

雷鳥

前日の雨で登山道が滑ります。

特に前半は濡れた岩が多くて滑りやすかったです。

笠新道を下り切り、双六岳との分岐点まで到着。

双六岳方面に10分程歩くとわさび平小屋があるので、少し寄り道します。

目当てはわさび平小屋のそうめん!
冷たくてスルッと食べれて美味しく、登山終わりに一番欲しい味です。

わさび平小屋のそうめん

そうめんを食べ終わったら1時間程歩き、新穂高温泉まで下山しました。

帰りは奥飛騨温泉郷平湯温泉”ひらゆの森”へ寄り、帰路につきました。

終わりに

笠新道、とにかく疲れました。

テント泊装備の重い荷物を担いで急登を登るのは大変ですね・・・。

登りはもちろんですが、下りも足に負担がかかるのでキツかったです。

滑りやすく注意しながらなので、余計に足が疲れました。

ただそれに見合う絶景の連続でした。

穂高連邦や槍ヶ岳、双六岳、黒部五郎岳や鷲羽岳の方まで一望できました。

また他にも人はいましたが多くはなく、静かで落ち着いた登山ができたのも良かったです。

笠新道を登るのに覚悟は必要ですが、ぜひ鍛えて登ってみて下さい!

それでは!




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