2022年8月に荒川岳、赤石岳縦走をしました。
2020~21年は新型コロナにより送迎バスが運休だったので行くのにハードルが非常に高かったです。
しかし2022年は送迎バスが復活したので、すかさず行ってきました。
今回は荒川岳、赤石岳縦走についてお話していきます。
荒川岳、赤石岳について
荒川岳とは
荒川岳は別名荒川三山と呼ばれており、前岳、中岳、悪沢岳(東岳)の三山の総称です。
それぞれ標高は3,068m、3,084m、3,141mと3,000m級が連なる高山です。
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日本の山の標高ランキングで悪沢岳が6位、中岳が13位、前岳が14位。
なんとも壮大な三山なのでしょうか。
赤石岳とは
赤石岳は標高3,121mで、悪沢岳に次ぐ日本7位の標高を誇ります。
隣の小赤石岳も3,081mあり、こちらも雄大な高山が連なっています。
赤石岳単体で登る人もいますが、悪沢岳との縦走ルートや聖岳との縦走ルートなど、別の山と縦走することが多いです。
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どの地域から行ってもアクセスに時間がかかりますし、近隣に縦走できる雄大な百名山がある。
となると、縦走したくなりますよね・・・。
その他通過する山
荒川岳、赤石岳縦走ルートでは上述した山の他に千枚岳(2,880m)、丸山(3,032m)を通過します。
ピークで言えば7座、3,000m越えは6座の縦走。
壮大すぎますね・・・。
荒川岳、赤石岳縦走 アクセス
荒川岳、赤石岳を縦走する場合、登山口は椹島になります。
しかし椹島まではマイカー規制で自家用車で行くことができず、自家用車で行けるのは畑薙第一ダムまでです。
夏季は畑薙第一ダムの臨時駐車場から椹島までの送迎バスが出ているので、それに乗っていくのが一般的です。
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自転車を持ってきて畑薙第一ダムの駐車場(沼平ゲート)から自転車で椹島まで行く人もいます。
中には歩いて椹島まで行く強者も・・・(約17㎞)
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バスに乗りたいなら山小屋泊のほうがいいかもしれませんね。
テント泊のみではバスは乗車できません。
荒川岳、赤石岳縦走 宿泊地
荒川岳、赤石岳の縦走路には数多くの山小屋があります。
登山の日数に応じて宿泊地を選ぶとよいでしょう。
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YAMAPより引用
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上記の山小屋はすべて送迎バス乗車対象の小屋です。
荒川岳、赤石岳縦走 登山記録
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YAMAPより引用
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YAMAPより引用
1日目
畑薙第一ダムから送迎バスで椹島へ移動。
時刻表での始発は7時半ですが、ハイシーズンのため臨時便が6時半頃に出ていました。
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送迎バス、赤石岳号。ナンバーが赤石岳の標高でした。
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椹島ロッジ
車道を少し歩くと千枚大吊橋という大きな吊橋があります。
これを渡ると登山道が始まります。
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千枚大吊橋。渡ると登山道の始まり。
1日目は千枚小屋まで、およそ1,650mひたすら登っていきます。
が、途中から雨に降られ過酷な初日となってしまいました・・・。
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急登と雨のダブルパンチ。
ツラかった・・・。
やっとの思いで千枚小屋へ。
広いスペースが与えられ、快適に寝ることができました。
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千枚小屋
2日目
初日と打って変わってこの日は快晴でした。
2日目が実質メインであり、本当に晴れて良かったです。
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荒川岳や赤石岳の山頂、それをつなぐ絶景の稜線、高山植物の花畑などなど。
快晴の時に歩けて感激で涙でそうでした・・・。
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夜明け前の富士山
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笊ヶ岳。双峰が特徴的。
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赤石岳、聖岳
千枚小屋から30分程歩くと、最初のピークである千枚岳に登頂します。
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千枚岳山頂。
千枚岳から丸山、荒川三山は比較的アップダウンの少ない稜線が続きます。
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この3,000mを超える稜線、最高です。
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3,000m級の稜線
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丸山山頂
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悪沢岳。ここに向かう。
千枚岳から1時間程進み、日本百名山であり今回最高峰である悪沢岳に登頂しました。
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悪沢岳山頂
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悪沢岳山頂からの赤石岳。これからここに向かう。
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悪沢岳山頂からの景色。塩見岳、仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳、間ノ岳、農鳥岳。
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南アルプスの名峰がこれでもかというほど見れました。
南アルプス、壮大すぎる・・・。
悪沢岳を越えたら中岳、前岳と続きます。
前岳の直前に赤石岳との分岐がありますが、分岐に荷物を置いて登頂して分岐に戻ってきました。
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荒川中岳避難小屋。
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中岳山頂。
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前岳山頂。
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前岳から中岳、悪沢岳を眺める。
分岐から赤石岳方面に向かうと、標高3,000mから一度2,600m程まで一度下ります。
そこから3,021mの赤石岳まで登るので、大変ですね・・・。
途中で植生を野生動物から守る柵があり、内側は高山植物の花畑となっていました。
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野生動物から高山植物を守る柵。
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ハクサンフウロやシナノキンバイ、リンドウの他、珍しい高山植物がたくさん咲いていました。
花畑や荒川小屋を越え、下った分を登り返し、やっとの思いで赤石岳に到着しました。
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小赤石岳山頂。赤石岳が目前に。
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赤石岳山頂。この日は雲ってしまいました。
赤石岳のすぐそばに宿泊地の赤石避難小屋があります。
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Tシャツを購入して管理人の榎田さんと写真を撮ってもらったり、居心地最高でした。(※2022年8月の記録です)
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赤石岳の標識と虹。
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管理人の榎田さんと赤石避難小屋Tシャツを着て写真を撮ってもらいました。
ごはんを食べたり他の宿泊者と団らんし、この日は就寝しました。
3日目
3日目は朝から天気に恵まれ、星空と朝日が素晴らしすぎました。
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星空と赤石岳山頂。
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御来光と富士山。
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早朝の赤石岳山頂。
ひとしきり絶景を堪能し、支度をして赤石避難小屋を出発します。
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本当に素敵な山小屋でした。
2023年から管理人さんは変わってしまいますが、また来たいです!
出発してからも絶景が続きます。
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赤石避難小屋から進む道。
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チングルマと富士山。
3日目は椹島まで下るだけなので、時間はそれほどかかりません。
しかし2,000m以上下るので、慎重に下山していきます。
出発から5時間半で椹島に到着しました。
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階段を降り、下山。
終わりに
初日は雨に降られましたが、それ以降は晴天に恵まれ、最高の山行になりました。
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今まで行った登山の中でも5本の指に入るぐらいよかった・・・。
南アルプス最深部と言われていることもあり、アクセスは大変だし難易度も低い山行ではありません。
が、それを凌駕する絶景、植物、雰囲気などなど、多少無理してもまた来たいと思います。
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この山を目標に経験を積んでぜひ来てほしいとすら思います。
それだけ価値ある登山でした。
この記事を見た方はぜひ参考にして、ぜひ登ってみて下さい。
とにかく素晴らしいです!
それでは!
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