山道の運転、危険箇所と運転のコツ

登山

 

登山口までの交通手段で、車を使う人はとても多いと思います。
私も基本的に車で登山口まで向かいますし、寄り道ができたり時間の融通が利くなど便利な点が多いです。
ただ、山道の運転は街中の道路を走るよりも怖いですよね。
山道運転に慣れていない人だと登山口に着くまでに疲れてしまいますし、慣れていても事故を起こす可能性があるので神経を使います。

そこで今回は山道運転の危険箇所と運転のコツについて話していきます。

 




山道運転の危険箇所

道が暗い

登山道は街中や一般的な道路に比べて明かりがはるかに少ないです。
その為、明かりは車のライト頼りになります。
また、登山は基本的に朝早くから活動する為、車での移動は早朝または深夜といった暗い時間になります。
その為、周囲がとにかく見えづらいということを承知しておきましょう。

道が狭い

山道は狭い場所が多いです。
狭すぎる場所に入ってしまい、車を傷つけてしまうことなんかも・・・。
私は補修困難レベルで傷つけたことあります(泣)
それなのに対向車とのすれ違いは頻繁にある為、そのような状況に出くわすと焦ってしまうかもしれません。
基本的にはすれ違うための路肩も所々ありますので、それをうまく利用してすれ違う必要があります。

カーブやダート道が多い

当然、山道なのでカーブが連続します。
Uターンのようなピンカーブも非常にたくさんあり、ハンドル捌きが問われます。
その為、同乗者がいると車酔いをとてもしやすいので、乗せてもらう人で車酔いが心配な人は酔い止めなどの対策をしておきましょう。
また、山道は舗装されたアスファルトの道路ばかりではありません。
ガタガタの砂利道やデコボコの道など、険しい道が多いです。
車高が低い車だと底面を擦って傷つけてしまうこともあります。
車で山道を走る場合、それは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
また、レンタカーを借りて登山口まで行く場合は、傷の保証などに入っておいたほうが賢明です。

スピードが出やすい

山道なので当然下り坂があります。
特に登山が終わって帰り道は坂を下ることが多いです。
山道の傾斜は一般の道路と比較にならないほど急で長い坂が続きます。
加えてカーブも多いため、スピードが出すぎてカーブ曲がり切れなかったり対向車にぶつかり事故を起こすということがあります。
やみくもにスピードを出しすぎないよう対策が必須です。

眠気

前述した通り、登山は早朝や深夜といった普段寝ている時間に移動することが多いです。
加えて遠方の山だと何時間も運転することになり、眠くなりやすいです。
山道はハンドルをたくさん切らなくてはならない為眠くなりにくいですが、高速道路をずっと走るなど、操作が少ない場所では特に眠気が襲ってきます。
運転中の眠気は非常に危険ですので、常に眠気対策の準備をしておきましょう。

動物が出る

山道では思わぬところから動物が飛び出してくることがあります。
シカやサル、タヌキなど、普段の生活ではあまり見るようなことがない動物が出できます。
山道を走っていたらシカが飛び出してきて轢いてしまったなど、よく聞く話です。
私の知り合いもそれで車が廃車になってしまったということがありました・・・。
(ちなみに車は故障しましたが、シカは何事もなく去っていったようです)
暗い場所や道路脇の茂みから飛び出してくるので、運転中常に動物が出てくるかもしれないと警戒しておいたほうがよさそうです。
また、普段あまり見ない動物だからといって見とれて前方を見ないで事故、という可能性もありますので注意してください。

移動距離が長い

行く山にもよりますが、車で登山口まで行くには基本的には長い距離を移動する必要があります。
登山口は市街地から離れている場合が多く、また遠方の山に行く場合は何時間も運転することになります。
いくら運転に慣れていても長時間運転は疲れが溜まり、集中力がなくなってきます。
こまめに休憩しながら行ったり、複数人で運転を交代しながら行くなど疲れを溜めない対策をしてください。

山道運転のコツ

とにかくゆっくり走る

山道の運転はスピードを出さず、とにかくゆっくり走ることが大事です。
下り坂、カーブ、ダート道、動物の飛び出しや対向車など、ゆっくり走ることで格段に対応しやすくなります。
下り坂などはスピードが出やすいですが、まずはスピードを出さないという意識を持ちましょう。

ギアチェンジを使う

急で長い下り坂だと、フットブレーキのみで減速するとブレーキが熱をもって効きが悪くなってしまい、最悪の場合車が止まらなくなってしまいます。
フットブレーキを使いすぎて車からものすごい煙が出てくるところを見たことがあり、非常に怖い思いをしたことがあります。
下り坂ではエンジンブレーキを駆使しましょう。
その為にギアをその都度変えましょう。
オートマ(AT)車であればドライブ(D)、セカンド(S)、ロー(L)と、3種類のギアがあります。
(スポーツタイプがある車種は1から4~8までギアチェンジができます)
L > S > D
の順にエンジンブレーキが効き、スピードが出づらくなります。
下り坂ではSやLのギアを使いましょう。
マニュアル(MT)車であれば1から6までのギアがあります。
下り坂では1から3までのギヤで下るように心がけましょう。
また、MT車での上り坂ではかなり急な坂道発進が多発しますので、サイドブレーキを駆使しましょう。

ハイビームを使う

山道は街灯がほとんどなく非常に暗いため、明かりは車のライト頼りになります。
通常のライトだけでは前方が見えないことが多々あるため、必要に応じてハイビームを使うようにしましょう。
前方が見えないと先にあるカーブや動物がわからないということもあります。
ただし、対向車が来た場合は相手側が眩しくなってしまうので、その時だけはハイビームをオフにするよう心掛けてください。

ハンドルを急に切らない

カーブが多い山道ですが、ハンドルを急に切ってしまうと重力がかかって車内の同乗者や荷物が引き寄せられたり、スリップする可能性があります。
雨で地面が湿っていたり、冬季で地面が凍っている場合は特に危険です。

カーブを曲がるときは、カーブに達する前にスピードを落とし、ハンドルをゆっくり切りながらゆっくり進むようにしましょう。
そうすることで同乗者の車酔い対策にもなります。
スピードを出して運転技術を見せつけるよりも、スピードを落としてカーブを曲がるほうが気遣いのできる素敵な運転だと思います。

眠気対策

運転中の眠気は永遠の悩みですね(笑)
ガムを噛む、音楽をかけて歌う、複数人で話しながら行くなど、対策はしておきましょう。
早朝や深夜など、眠くなる時間に運転することがほとんどだと思うので、どうしても眠くなることがあるかもしれません。
その場合は高速であればパーキングエリアや、山道であれば車が停められる路肩などに停め、無理せず仮眠しましょう。
5~10分仮眠するだけでもスッキリします。
また、計画を立てる段階で、この場所で仮眠するなど、最初から休憩することを前提に向かうのもいいですね。

終わりに

登山口まで車で行く場合、たくさんの危険箇所があります。
ここで挙げた以外にも危険箇所があると思います。
楽しく登山しに行くのに、山以外の場所で事故を起こして嫌な思いをするなんて目も当てられませんね。
とはいえ、アクセスが悪い登山口まで行くのに車は融通がきいて非常に便利なのは確かです。
前日入り車中泊も選択肢に入るので、登山の幅は広がります。

安全に登山をし安全に帰れるよう、山道や登山口の運転に潜む危険箇所を頭に入れておき、安全運転を心がけましょう。

それでは!




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